ホーム > CSR活動

当社の取り組み

開業から現在までの歩み

昭和41年 現会長の今家元治が活版印刷を開始

昭和30年、当社会長の今家元治が十五歳のとき、鹿児島県奄美の喜界島から上京。
GHQの統治下にあった奄美諸島が日本に復帰したのが昭和28年12月。その翌々年に、郷土の大先輩が経営する三晃印刷に入社し、丁稚奉公で活版印刷を覚える。上京する前から「東京で社長になったらうちの孫を頼みます」と多くの親戚から託されるほどだった。

その後、いくつかの印刷会社で、当時としては品質の良い印刷物をあげるには難しかった印刷機を操作して修行を続け、そこで仕事が順調に回るよう周囲をまとめていくことを学ばせてもらいながら、印刷に必要な経験を積んでいった。

昭和41年 文京区千石にて、活版印刷を開始

20坪(66.11㎡)というちょうどよい広さの貸し工場をこれから立てるという話を聞き、その物件で契約を交わし、安心して作業が出来るよう、工場は用紙や機械の重量に耐えられる基礎工事を行ってもらった。

昭和48年 オフセット印刷を開始

品質と納期などを評価され次々とご依頼をいただく。すぐに20坪では手狭になったことと、「これからはオフセット印刷の時代だ。」という考えの基、昭和48年、埼玉戸田市に110坪(363㎡)の広さの土地を購入し、オフセット印刷を開始。

オフセット印刷は、まだ不安定ですぐに版がダメになったり、苦労も多くあったが、お客様から「刷り物が良い。」という評価をいただき、ご依頼が増えていった。

機械は片面機を使用していたが、倍の生産性を求め、当時はあまりなかった両面機導入を決め、その上で、A4、A5サイズなどA判文化の西洋の印刷機メーカが作る機械は、日本のB版文化に対応しておらずいなかったため、A倍判の左右を縮めてもらうよう機械メーカに依頼し、特別にあつらえてもらい、B6、B5などのB系列のサイズの書籍に、効率よく対応出来る体制を業界で初めて確率した。

さらには、用紙を予め積んでおき、そのまま機械にセットできるようにすれば飛躍的に印刷効率が向上すると考え、機械メーカに給紙部の改良を依頼し、搬入してもらった。機械に用紙をそのままセットできる仕様は、当時はメーカによっては”今家仕様”と呼ばれていたほどでした。

昭和53年には、印刷機はB全判両面機が3台に、昭和63年には6台となり、主に書籍の本文を印刷する会社として、各お得意先から主力工場として多数ご依頼をいただきました。

環境対策

当社は、太陽、空気、水などの大自然がなければ人は生きていけないという考えのもと、環境問題に積極的に取り組んでおります。

◎ 溶剤の安全性を確保

コストが、およそ30%上がりますが、人体に悪い影響を及ぼす成分や、引火性の高い成分の入った溶剤(洗浄剤)は使用しておりせん。

◎ VOC規制(揮発性有機化合物)に対応

アルコールを使用しなければ品質上、印刷出来ない風潮の中、環境を優先してすべての印刷機でアルコールを使用せず印刷し、VOC(揮発性有機化合物)規制に対応しております。その結果、アルコール代の削減にも繋がりました。
工場見学に来られたある会社さんは、当社の環境対策、コスト削減の効果を見て、その会社さんの所でもすべての機械を一気にノンアルコール印刷に切り替えられたそうです。

◎ 産業廃棄物の低減

インキ缶(18kgタイプ)が、使用後に産業廃棄物にならずに、資源や再使用できるよう、ビニールを敷いてからインキを入れてもらうようインキメーカに依頼し搬入してもらっています。あるメーカからは、今家印刷に搬入するものだけでなく、全製品にこのやり方でいきたいので他の搬入先にも使っていいかと聞かれ、喜んで承諾しました。なお、それまで産廃扱いでかかった費用が無くなりました。

また、版を現像した際に、生じる廃液(使用済み現像液)は、現在、産廃扱いにせざるを得ませんが、少しでもそれを減らしていく努力だけは、怠らないよう廃液は富士フィルムのXR-2000/5000という装置を使用し、再利用可能な水(約7/8)と濃縮廃液(約1/8)に、分離させて取り出すことで、全体の87%削減させてから、廃棄会社が、回収しやすいように濃縮廃液専用のタンクに入れています。

その現像機から出た廃液を回収タンクに運ぶのも従業員の負担を減らし、工場内の清潔を確保するために、人が一切関わることのないよう床下に配管を施し廃液が流れるようにし、一滴も漏れずにタンクに入る仕組みを設備しております。

尚、これらの業績や品質、生産性向上の実現が叶ったのも、ひとえに、無理なお願いを快諾いただいた各メーカ・仕入れ業者様のお陰によるところが多分に大きくあります。社員一同、心より感謝いたしております。 誠にありがとうございます。

◎ 子育て支援

子育て中の主婦をパート社員として採用し、ある程度不規則な勤務時間にも対応しております。
 仕事は印刷後の印刷物の検査で、とても細部にわたる確認が必要となり、その間集中力が求められます。女性ならではの繊細さと子を持つ母だからこその強みを活かしてもらえるよう職場の環境作りに取り組んでいます。子育て支援、多様な働き方を推奨する埼玉県から「多様な働き方実践企業」に認定されています。